日本クレジットカード協会の調べによると、日本のクレジットカード発行枚数はなんと2億6000万枚だそうです。すでに人口以上のクレジットカードが発行されている計算になります。今回はクレジットカードの選び方について、メリットとデメリットを整理してみます。
目次
クレジットカードと現金払いのメリット・デメリットの比較
まずはクレジットカードと現金払いのメリットとデメリットの比較です。
クレジットカードのメリット・デメリット
メリット①:ポイントやマイルが貯まる
クレジットカードの基本ですが、同じ1万円を払うのでも、現金払いと違ってポイントやマイルが付与される点が単純にオトクです。特定のお店で買い物したり、期間限定でポイントアップ、等のメリットもあります。
メリット②:カードによって特典、サービスが受けられる
カードによって異なりますが、空港のラウンジが利用できたり、ガソリンの割引が受けられたり、各カード提供会社の特典を利用できるカードが多数あります。
メリット③:保険がついてくる
海外旅行に行った際、各種保険がついてきます。年会費が高いもののほうが手厚い保険になっていることが多いですが、年会費無料でも十分な保険を受けることができるクレジットカードも存在します。カードによってかなり制度がばらばらなので、契約前に確認が必要です。
メリット④:データが残しやすい
クレジットカードで全て決済すると、web上で明細が残るので、家計簿をつける時にデータが残っているため、領収書をとっておいて記録する手間が不要です。
メリット⑤:効率的にキャッシュフローを回せる
支払は遅らせて、収入は早める、というキャッシュフロー有効活用の原則通りのお金の使い方を実践することができます。(管理が苦手な人にはデメリットにもなります。)
デメリット①:キャッシュフローとPLが一致しない
上記メリット⑤がデメリットになるケースです。クレジットカードをキャッシュフローとPLが一致しなくなるので、それぞれを別に管理する必要があります。具体的なアクションは、単純にクレジットカードで利用した金額を毎月正しく把握しておくこと、になりますが、それが苦手でついつい使いすぎてしまう人はクレジットカードの利用は避けるべきでしょう。
デメリット②:盗難、スキミング、不正利用の可能性
万が一盗難に合った場合、現金ならば被害は持っている金額だけですみますが、クレジットカードの場合は不正利用されて被害額が大きくなる可能性があります。利用規約にもよりますが、クレジットカードの不正利用部分は請求されないことが多いと思うので、個人的にはあまりデメリットには感じていませんが、手続きも煩雑になる可能性もあるので、デメリットといえばデメリットになるポイントです。いずれにしても、最近はセキュリティに関する事件も多くなっているのでクレジットカードの利用はセキュリティを意識すべきなのは間違いありません。セキュリティ面に不安がある人はICチップ付きのクレジットカードを利用しましょう。
現金払いのメリット・デメリット
メリット①:お金を使いすぎない
現金払いの一番のメリットはこれではないでしょうか。クレジットカード払いはどうしても管理できなくて使いすぎるのが怖いという人は現金をおすすめします。シンプルイズベスト。
デメリット①:お金のリテラシーが上がらない
クレジットカードの利用は面倒=ある程度知識が必要=学習する必要がある。だと思います。その点現金払いはシンプルなので深く考える必要がありません。それはつまり、正しく理解すればオトクな情報があるのに、知らないからといってシャットダウンすることで損をしているのと同じことになります。お金の知識をつけることで、より手持ちのお金を有効活用できるようになります。
デメリット②:ATMからおろすのが面倒、お財布がかさばる
上記の通りなので省略。
デメリット③:インターネットショッピングの決済が不便
代引きをやってくれないところがある場合は購入できないですし、通販で届けてもらう時に毎回現金を用意しておく必要が出てきます。
クレジットカードと現金払い、どちらがよいか
結論、筆者は圧倒的にクレジットカードの利用をおすすめします。契約内容が複雑な箇所があるので、正しく理解しないとオトクな条件が適用されなかったりする落とし穴もあったりしますが、基本的にポイントやマイルが溜まるので単純にオトクですし、マネーリテラシーを上げるためにも積極的にクレジットカードを使う世の中だと思います。ログがデータで残っているので、現金で支払うよりよっぽど細かくお金の管理を見返すことができますし、不正利用に関しても基本的には正しく利用していれば戻ってくるケースが多いと思うので、現金を落とした時よりもダメージが小さくなります。
クレジットカードを選ぶ時のポイント
それでは、ここからはどのクレジットカードを実際に比較して選ぶ時に、どんなポイントに注意して選ぶべきかを説明します。
年会費
一般カードの場合は、年会費が無料〜数千円の範囲が一般的です。一定金額以上の利用で2年目以降も年会費が無料になるカードなど、条件によっては無料になるカードもあります。
ポイント
クレジットカードを利用する大きなメリットであるポイント。楽天カードであれば楽天ポイント、ANAカードやJALカードであればマイル等、様々なポイントプログラムがあります。自分の生活に合ったポイント選びが重要です。また、還元率や有効期限も重要なチェックポイントです。
電子マネー
クレジットカードから電子マネーにチャージ可能か、チャージしたときにポイントが付与されるかどうか、をチェックしましょう。
国際ブランド
VISA,JCB,アメックス,MasterCard,ダイナースの5大ブランドがあります。海外旅行が多い方はVISA、特典が多いのはJCB、旅行に強いのがアメックスなど特徴があります。
クレジットカードに関する統計
ここで、JCBがまとめたちょっとクレジットカードに関する統計情報を紹介します。
クレジットカードの月間平均利用金額
複数枚持っているクレジットカードの中でメインカードに関して、月間利用平均額の統計です。平均額は5.3万円となっています。
クレジットカードを選んだ理由
クレジットカードを選んだ理由はやはり「ポイントやマイルがためやすいから」が1位となっています。その次に入会金の安さ、普段使っている口座との相性、自分がよく使う店との相性、といった理由で選ばれているようです。
筆者が選びぬいたクレジットカード
前提条件
年に2,3回飛行機に乗る
年に1回海外旅行に行く
買い物は楽天やAmazonが多い
そもそもクレジットカードはヘビーユーザ(現金払いがめんどくさいと思うタイプです)
上記特徴のライフスタイルで最もメリットが大きいと考えたのが、EC系のカードとマイルが貯まる航空系のクレジットカードです。
EC系のおすすめクレジットカード
EC系のクレジットカードでのおすすめはやはり楽天カードです。amazonカードはamazonで買い物をすると還元率が通常の1.5倍の1.5%となりますが、楽天カードは2%と還元率のメリットが大きいです。ポイントの有効期限が短くなるものの、楽天スーパーセール等のキャンペーンで10倍になったり、楽天ダイニング加盟店だと2倍、ガソリンスタンドでも加盟店があり3倍だったりと、何かとポイントが一番貯まりやすく、楽天市場でポイントが使いやすいところが決め手でした。
また、2ポイント=1マイルに変換もできるので、交換レートはあまり良くないですがどうしてもマイルで使いたい場合に便利だと思いました。年会費も無料なので、大きなデメリットが存在しない点が良いです。
マイル系のおすすめクレジットカード
マイルが貯まりやすいクレジットカードはやはり航空会社が発行しているANAカードとJALカードです。どちらも年会費は2000円なのですが、100円で1マイル貯めるためにはどちらもマイル変換プログラムに別途費用を払う必要があります。(払わない場合は200円で1マイル)ANAは年間6000円かかるのに対し、JALカードは3000円と半額なのが大きなメリットだと思いました。年会費に追加で払う必要がある時点でそもそもデメリットではあるので、年間の利用額を計算してマイナスにならないように気をつけましょう。
また、マイルをそのまま使うこともできますが、最近はANAもJALもANAコインやeJALポイントに変換して、マイルが使えない繁忙期でも現金の代わりに使える用になっています。変換レートに関して、ANAは4万マイルでないと1.5倍のレートにならないのに対して、JALは1万マイルで1.5万ポイントに変換できるため、ハードルが低い点もメリットの一つです。というわけで、JALカードがおすすめの1枚です。
個人的な選定理由
上記のように、いろいろとメリット、デメリットを検討してクレジットカードを検討して2枚に絞ったのですが、最後はイメージやカードのデザインでJALカードを選びました。好みの問題ですが、一度クレジットカードを作ってしまうと長く使うこtになるので、デザイン面も気になったのが最後の決め手です。ポイントに大きなこだわりがなければ最後は感覚で選ぶことも重要だと思います。