地震や台風など、災害は突然やってきます。災害が起こった場合に支援物資が届くまでは数日かかることも十分想定されます。
いざという時に備えて、非常食や保存食等の食料品、飲料水(1日あたり一人3リットルと言われています)、燃料等を最低でも3日分は備蓄しておきましょう。(なお、タワーマンションなど、高層ビルの場合は7日間と言われています。)
今回は、品川区が公開している情報を元に、災害の備えについてまとめました。
目次
災害時の備えは、ローリングストックで備蓄
災害に備えて、特別な非常食や保存食を準備しておくことももちろん有効な対策ですが、日常的な食料のお買い物の中でも備えとして備蓄しておくことが可能です。それがローリングストック(買い足し)です。
ローリングストックとは、日常的によく使う食料品や日用品等を少し多めに買い足して、古いものから使い、使った分だけまた買い足す事で常にストックを備蓄しておく事ができる方法です。
賞味期限と使用頻度に応じていくつストックしておくかを検討するようにしましょう。ローリングストックをしておくと、災害時だけでなく日常的に「調味料が切れた」「ガスボンベが切れた」といったことも防げて一石二鳥です。
デメリットとしては、何でもかんでも災害の備えということで備蓄すると、場所をとりすぎてしますのでスペースも考えた上で実行するようにしましょう。
災害発生直後は調理なしでそのまま食べれるものを準備
災害発生直後は、電気・ガス・水道のライフラインが全て止まる事が想定されます。加熱や調理する必要がなく、そのまま食べられる物を準備しておきましょう。ライフラインの復旧は地域や状況に応じて3日どころか1ヶ月復旧しないことも考えられます。
例えばガスが止まったままでも水道があればカセットコンロで調理して食事ができます。調理しないで食べられるものと合わせて、調理器具も準備しておく事をおすすめします。
災害時に食事で気をつけるべきこと
災害が発生してしまった場合、精神的にも肉体的にもストレスがかかることが想定されます。そうすると食欲がなくなり、日常的によく食べているもの意外は体が受け付けなくなることも想定されます。
そのような状況に備えて、非常食・保存食は日持ちがするものだけでなく、自分にとって食べやすいかどうかも頭に入れて選びましょう。
避難所にいる場合
避難所で食事が出される場合、おにぎりやパンなど、炭水化物が中心のメニューになることが多いそうです。そうなると、日常的に食べている食事とは栄養のバランスが異なってくるので、その点に注意が必要です。糖分や塩分の取り過ぎにならないように注意しましょう。
また、レトルト食品や各種の非常食についても通常とは異なる栄養バランスになりがちなので、食事の取り過ぎには注意しましょう。
自宅にいる場合
自分にとって食べやすいものを災害の備えとして備蓄しておくと、ストレスがかかる状態でも栄養がとれるだけでなく、リラックス効果もあります。
また、災害が起こる前に食べやすい非常食や保存食を把握しておくことも重要です。予め試食をしておくと安心感があります。
水分補給はしっかりと
災害時もミネラルウォーターやウーロン茶、緑茶などをしっかり摂取するようにしましょう。甘い飲み物は糖分過多になるので控えめに。
災害の備え:食品編
主食
ご飯はレトルトパックがあるとお湯であっためるだけで使えて賞味期限も長いので便利です。1パックあたり100円程度で買えます。
また、カップ麺などもローリングストックで常にいくつかストックしておくとよいでしょう。
副菜
災害時は野菜が不足しがちです。平常時からなるべく日持ちしやすい野菜(人参、カボチャ、タマネギ、ジャガイモ等)については少し多めに買うようにして、こちらもローリングストックしておきましょう。
野菜の缶詰の備蓄も栄養摂取のために備えとしてあると良いと思います。また、乾燥野菜、ドライフルーツ、ひじきやわかめ、切り干し大根など乾物も備蓄に便利です。
主菜
肉や魚、大豆などのたんぱく質は体力を維持するために必要な栄養素です。人間の体の約5分の1はタンパク質でできており、筋肉や血液などの体をつくる主な栄養素であり、酵素など生きて行くために必要なものの元となります。
飲み物
災害の備えとして様々な用途に使えるミネラルウォーターが基本ですが、水以外にもお茶やジュース等も準備しておくとよいでしょう。ミネラルウォーターは通常の商品ではなく、災害用の5年保存が可能なものを購入しましょう。
調味料
砂糖、塩、みそ、醤油、マヨネーズ、ケチャップ、サラダ油、みりん、料理酒、コンソメ、味の素など、日常的に使う調味料は日常的に1つ多めにストックしておき、災害に備えましょう。
嗜好品
災害時にお菓子やチョコレート等があるだけでリラックスできたり、食欲がない時でも食べることができたりします。好きなものを備蓄しておきましょう。
その他
上記の食料品で不足しがちなビタミンやミネラルを補給するため、ビタミン剤やサプリメント、ウィダーインゼリー、カロリーメイト等で補いましょう。
災害の備え:調理器具編
圧力鍋
短時間で調理できるので、燃料の節約ができます。
カセットコンロ・ガスボンベ
ガスボンベは3日6本が目安です。
固形燃料
バーベキューコンロ・炭
災害の備え:便利グッズ編
クーラーボックス
電気が止まった場合、保冷剤を中に入れて冷凍庫の食材をしばらく保存できます。
ビニール袋
いろんな大きさのビニール袋があると便利です。
チャッカマン
紙容器・紙コップ
災害に備えて洗わなくていよい紙容器や紙コップ、割り箸、使い捨てのプラスチックのフォークやスプーンを買い置きしておきましょう。
アルコール消毒・ウエットティッシュ
水道が止まった場合に手や顔、体が洗えない場合があるので、清潔に保つためのアイテムを備蓄しておきましょう。水がいらないシャンプーなどもあります。